「戻ってきて」
WOWOWのドラマ版を観て良かったので。
保護司としての有村架純のゆったりとした佇まいから漂う、ここに帰ってきていいんだという安心感がすごい。彼女自身、脆いところもあって、何度も挫折を繰り返しながらもこの活動を続けてきたその理由が今回詳らかに。
加害者でありながら被害者でもあり、被害者でありながら加害者でもあり。裁かれていなくてもある人にとっては加害者になりえたりとする。
被害者は憎い相手を許さなければならないのか、加害者は更生する権利があるのか。
劇中に投げかけられる難題に、考えても考えても答えは出てこなくて。
でも生きていくしかない。
保護司という仕事がボランティアであることなども含めて、今まであまり目にすることのない部分の話だっただけに考えさせられます。
とても難しい役どころをキャストの皆さんが見事に演じきっていて、やりきれない切ない哀しい思いが胸に響きました。
ラストも良かったです。
有村架純はどの作品でも役柄に合ってるなぁと思うのですが、演技力だけではなく作品選びも上手いのかな。