佐藤

Viewers:1の佐藤のレビュー・感想・評価

Viewers:1(2021年製作の映画)
5.0
【世界は滅びたのか。文明は崩壊したのか。宇宙人の侵略なのか。生存者は主人公以外にいるのか。2分20秒と短いながらも驚愕するほどのクォリティの国産短編映画】

※ネタバレをしています。未観賞の方はこちらのレビューや予告編を含め、事前情報を一切入れずに、作品を観賞していただくことを、強く強くお勧めいたします。





主人公は荒廃した世界で街から街に渡りながら動画配信をしている男。
そのカメラを通して視聴者に提供される映像は、直接的な描写なようで、如何様にも解釈ができるものでもある。
2分20秒で映された映像は数週間から数年のものと思われるが、彼が平和を失い、生存者を探し彷徨ってきた期間は十数年以上にもなる可能性がある。



セリフ、物体、風景などを断片的に見せているだけなので、視聴者はその世界に起こった事態に対して「人類は〜」「文明は〜」「宇宙人の侵略が〜」「AIの反乱が〜」「第三次世界大戦が〜」などと仮説を立てることしかできない。



邦画だし、3分未満だし、自主制作だし、と正直かなりなめてました。

どうやって撮ったのかとかというのも注目ポイントなんですが、何よりも役者さんの演技のリアリティの高さがすごいです😳
どう見ても本物のYouTuberが、何者かの侵略によって滅んだ世界で動画配信してるようにしか思えないんですよね😨
多分、5歳くらいまでの子とかに見せたらほんとに信じちゃうと思う😰

ラスト手前は、ファミマでお弁当食べながら危うく泣くとこでした😂
そして、ラストでちょっと泣きました😂
サイレント涙だったから誰にもばれてないはず🥲

「てゆーか」の先は「もう俺以外誰も(世界に)いないんでしょ」とかかな。

「邦画」ではなく「国産」としたのは、ハリウッドの超大作映画とさえ戦える作品だと思ったので、その願いを込めて。
国産の方が「日本が作ったんだ!」というニュアンスが強いですし🎥👨🏻🇯🇵

僕個人が感じたこの作品の魅力の5割ほどは主人公を演じた橋口勇輝さんのリアリティが過ぎる演技力にあるのですが、海外ではそのクオリティがどれだけ高いのかをおそらくは分かってもらえないでしょう。

しかし、そんな小さな小さな小石など超えようとするまでもなく超えるだろうことはもはや明白であると確信していますし、監督・脚本の小林洋介さん、針谷大吾さん、出演俳優の橋口勇輝さんの今後の作品にものすごく期待しています😉

masayaさんありがとうございます✨
佐藤

佐藤