青春の残酷さ
感情を揺さぶられた、一回でこの映画の良さを理解しきれないけど、何度も噛み締めたいと思える素晴らしい作品。
自我が出来てない高校生。
何が正しいのか、自分がどうしたいのかも分かっていないから、相手を傷つけてしまう。
よくある青春映画のテーマに見えるけど、この作品はそれが振り切って描かれている。
どうしていいか分からず、心をナイフでズタズタにしたりされたりするけど、逃げずにまっすぐ向き合う。そこが好きだった。
種類が違ったり、出来事に大小はあるけど、観てる側も同じような経験をしているはず。
だから感情移入して、同じように苦しい気持ちになったし、苦しさに向き合う勇気に心打たれた。
主演のふたりの演技が素晴らしかった。
エンディングのスピッツの曲が、映画のトーンの反対にめっちゃ爽やかだったから、お?と思ったけど歌詞を見て納得。
この映画を象徴するような愛の形を歌っていた。
帰りに映画館で映画のポスターを観たら、キャッチコピーが「愛をありがとう。」だった。何回も観て、この意味を理解できるようになりたい。