Dick

スパゲティコード・ラブのDickのレビュー・感想・評価

スパゲティコード・ラブ(2021年製作の映画)
3.0
❶相性:中。
★観てから2週間ほどなのに、記憶に残っていない。記憶力が減退していることもあるが、好みの内容でないと思われる
➋時代:現代。
❸舞台:東京
❹主な登場人物
(1)メインは次の13人の若者:
①羽田 天(倉 悠貴):フードデリバリー(ウーバーイーツ)配達員。大好きなアイドルへの想いに区切りをつけるため、1000回配達を目指し走っている。
②桜庭 心(三浦 透子):シンガーソングライターを目指していたが、その夢を諦め、苦手な友達とダラダラと過ごしている。
③大森 慎吾(清水 尋也):定住しないノマド生活者。Facebookの友達は5000人を超えるが、真の友人はいない。生命線であるスマホと財布を失くしてしまう。
④黒須 凛(八木 莉可子):広告クリエイター。有名写真家を親に持ち、天才と称されるプレッシャーと周囲との距離に苦しんでいる。
⑤氷室 翼(古畑 新之):カメラマン。アシスタントをしながら独り立ちの仕事を狙っている。25歳を超えて、超えられない壁を自覚している。
⑥赤羽 圭(青木 柚):高校生。片思いをしている桜とどのように死ぬかについての会話を続けている。
⑦千葉 桜(xiangyu):高校生。赤羽に想いは露知らず、空虚感にとらわれ死に憧れている。
⑧綾瀬 夏美(香川 沙耶):モデル。大森慎の恋人。中年男性との援交の方が忙しくなってきた。
⑨小川 花(上大迫 祐希):氷室とSNSで繋がる不登校の高校生。インスタで嘘のリア充投稿に明け暮れている。氷室の言葉を信じて地方から上京する。
⑩宍戸 一樹(三谷 麟太郎):中学生。毎日コンビニのイートインで時間をつぶしている。
⑪渋谷 桃子(佐藤 睦):失恋のショックで引きこもりに。復縁を願い電話占いに金を注ぎ込んでいる。
⑫目黒 梅子(ゆりやんレトリィバァ):桃子の隣人で同じく引きこもり。隣から聞こえる桃子の独り言を聞いている。ストレスによる過食をやめられない。
⑬剣持 雫(土村 芳):怒られてばかりの喫茶店のスタッフ。妻子ある恋人に尽くすことだけが生きがいだ。
(2)メインキャラに関わる名無しのサブキャラ:
満島ひかり、甲本雅裕、尾上寛之、尚玄。

❺まとめ
①東京でもがく13人の若者たちの日常を追った群像劇。
②映画のスタイルとしては、グランドホテル形式の範疇になる。
③全長96分中に、メインキャラだけでも13人が登場する。一人平均7分強である。
④どんな名監督でも、これだけの時間で深みのある人物象を描くことは不可能だろう。
⑤本作も然り。各人に深みが感じられない。表面的な人間に見えて気の毒に思えた。
⑥良かった点は、登場人物が多い割には、キャラクターデザインが良く出来ていて分かり易かったこと。
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