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ガンパウダー・ミルクシェイクのsymaxのレビュー・感想・評価

3.6
"会社(ザ・ファーム)"の金が会計士に盗まれた…呼び出されたのは、"会社"の切り札サム…

首尾よく金を回収したかに思えた時、会計士の娘エミリーが誘拐され、金はその身代金として盗まれた事を知るサムは、エミリーを放っておくことが出来ず、エミリーを救い出す事を決断しますが、その決断が思わね結果となり、"会社"から追われる身となるのです…

サムが頼ったのは"図書館"…そこは15年前、忽然と姿を消した母スカーレットと関係の深い三人の司書が…渡されたのは"ジェーン・オースティン"、そして"ヴァージニア・ウルフ"…本の中身は…

ネオンが怪しげに光る闇夜…組織の凄腕殺し屋サムに襲い掛かるクズな野郎どもをバッタバッタと倒していく痛快なクライム・アクションです。

思わぬ拾い物的で、女囚サソリでの梶芽衣子的ファッションから、めちゃめちゃカッコいいオレンジのスカジャン姿を魅せてくれる上にキレキレアクションが心地よいカレン“ネビュラ"ギレンの切れ味は最高でした。

また、脇を固める女優陣のパワフルなこと…特にアンジェラ・バジェットの肝っ玉の太さは素晴らしいの一言…

一回見ただけでは覚えにくいし、どこの国の人かも分かりにくい名前のナヴォット・パプシャド監督…蛍光色に輝くボーリング場での横スクロール的アクションを見せかと思えば、ちょいちょいグロを挟みつつ、図書館やダイナーでの印象的なスローモーションで流れるようなアクションを見せ、何処かで見たことがあるようで何だか新しい…そんな印象を持つ本作は、その名前の覚えにくさといいタランティーノが出た時と似た感じを持たせてくれました。

まぁ、ジャニスの名曲バックにドンパチやるセンスには合格しかないでしょう…
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