メイマーツインズ

ギャング・オブ・アメリカのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

ギャング・オブ・アメリカ(2021年製作の映画)
3.0
《その男は、”アメリカの闇〟そのものだった》


名優ハーヴェイ・カイテル主演で描く、実在した伝説のマフィア、マイヤー・ランスキー物語。
U-NEXTにて。



バグジーの盟友でもあり、ラスベガスを創った男として知られるランスキー。
子どもの頃から読書家で数字に強かったという。
一般的なマフィア像とはかけ離れた、彼のインテリジェンスな経済感覚。それは、まさにビジネスマンだった。

ユダヤ人であった彼は、第二次世界大戦中、アメリカ国内でのドイツの工作活動の妨害に多大なる貢献をし、戦後はイスラエル🇮🇱を経済的に支えたというエピソードは大変興味深い。
派手さがなく、倹約家だったランスキー。彼にとっての経済パワーとは、大事なものを守るための手段であった…

ハーヴェイ・カイテルが、老いたランスキーを好演。
映画という時間の制約もあり、展開が淡々としていて、連続ドラマ化して深く掘り下げてほしい内容だ。

ランスキーはこのような言葉を遺している。

”この世は白か黒かではなく、グレーの濃淡でできている〟