K

グレート・インディアン・キッチンのKのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

日本版のポスターからは想像できないようなドライで、生々しい台所の地獄!料理の辛いところは、完成するまでにかかる時間と食べる時間が同じではない、労力の割に必ずしもみんなに「美味しい」と言ってもらえるわけではない…片付けがつらい!!ところだと思う。女にもいろいろな種類がいて、主人公の義母のように同じ女どうし気遣い連帯できる人、親戚の女の人のように家父長制にすっかり染まった人など、さまざまな人間がいる。生理中の女は"穢れ"のため、あらゆるものに触れることができない。そのシステムを作ったのは女なのか?側から見て主人公に厳しく当たる肉親、親戚の女たちも、この映画に出てくる女性は、みんな家父長制の犠牲者だと思う。それとは別に、料理好きとして、調理シーンはとても面白く鑑賞した。フェミニズム映画として、とてもすばらしい映画だと思う。
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