このレビューはネタバレを含みます
昔観た忘れられない作品。
今また戦争が繰り返されようとしている。人間はなんて愚かで、過去から学ばないのだろうと自戒しながら思う。
人間はあっけなく死んでしまう。
だけど、助かる命もある。
(不謹慎ながら)一人のピアニストが生き抜く姿が何て美しいんだろう。
命を救ってくれたのもまた、ピアノだったのだと…。
ガリガリに痩せたシュピルマン(エイドリアン・ブロディ)が缶詰を開けようとウロウロするシーンは何か可笑しみを与える。
冒頭とラストが同じ。ラジオ局でショパンの〈遺作〉を弾いている。爆撃とともに聴いた同じ曲がラストは明るく聞こえた。
エンドクレジットの協奏曲が力強くて【生命】を表していたように思う。
ポランスキー監督はよくここまで形にしてくれました。今現在御年88歳。インタビューで『墓場に持ってくならこの作品』と仰っていました。
空けない夜はない。
素晴らしかった!!