とか26

でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォードのとか26のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

🟨【良かったところ】
単なる動物かわいい系映画だろうと
まったく期待してなかったら、
【パディントン】とか
【ピーターラビット】を彷彿とさせる
隠しきれない
コメディ映画としての才能を
次々と提示してきたので、
驚きの連続だった。

基本見たことない俳優さんしか
出てこないなか、
展開の合間を縫って投入される
キャラクターたちの個性に
妙な面白さを感じだしてからが本番。
会話劇においての脚本が
明らかに面白いことに気づくと
そこからどんどん俳優さんたちの
B級っぽい見た目が気にならなくなり、
あっという間に
作品に魅了されてることに気づく。

ケイシーおじさん、
あらゆる個性が全部面白くて
身内には絶対欲しくなかった。

若干のCG感はありながらも
愛嬌に溢れたクリフォードの
ひとつひとつの仕草が、
全編通しての大きなサービスシーン。

工夫なくそのままクリフォードを
外に出させる勇敢すぎる展開、大好き。

クリフォードによって
ボコボコにされるケイシーおじさんの
被害アクションとか、
公園でのポール遊びの被害とかは
明らかに【ピーターラビット】から
良い影響受けてて、非常に好き。

すかさず敵対者を配置して、
そいつらから逃げるっていう
目的を作ってて、ちゃんとした作りしてる。

襲いかかる追手と
コンビニかなんかでバトルするときの、
主に調味料とかキッチン用品を用いて
ポンコツバトルする滑稽さ、大好き。
エミリーが片手運転で
パトカーに挨拶する仕草も、大好き。

脇役たちの面白い個性部分が
ぜんぶ終盤で回収される作りは
【パディントン】的で、
どこもかしこも無駄がない。

いじめっ子の取り巻きが
クリフォードに近づいたときの
「めちゃデッケーなぁ…」の吹き替え、
めちゃイントネーションいいなぁ…。

犬と車のチェイスシーン、
「こんな追跡シーンは
見たことがありません!」って
セリフが出てくるけど、
まさにその通りだった。
確かにあんな追跡シーン見たことない。
車の上を超えていく際の
カメラワークもかなり良かった。

期待もしてなかったような
大団円を迎えるラスト。
明らかにA級作品がやる、
安心感のある終わらせ方だった。


🟥【気になったところ】
ファッカードさん、
ずっとご近所から
「ファック!」的なあだ名で
呼ばれてるのかと思ってたら
多分全然そんなんじゃなかった。

いじめっ子の女の子と
どっかで和解する展開あるかと思ったら
そこだけスルーだったのは、
次回作で拾うポイントなのかなあ。
そこも拾ってたらほぼ完璧だった。

なんで赤いのか気になってたから、
研究所から出てきたってのはホントで
赤い理由とか
研究所を利用して
最終的に体が小さくなるみたいな展開が
あるかなーとか想像してたけど
そっち方面には進まなかった。
けど面白かったので一切不満がない。

ありがとうございました。
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