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ホラーマニアvs5人のシリアルキラーのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

3.4
ホラー雑誌の編集者でもあるジョエルは、気のある同居人の女性がプレイボーイに連れられていくところを発見し、後をつける。たどり着いた怪しげなバーでお酒を飲みすぎたジョエルは泥酔しそのまま寝込んでしまう。目を覚ますとそこは閉店後の店内。千鳥足で歩いていると謎の集団から声をかけられる。そう、全米を恐怖に陥れる殺人鬼の集団だ。遅れてきた殺人鬼と勘違いされるジョエルだったが、なんとかやり過ごそうと殺人鬼のフリをする。絶対絶命のピンチがジョエルに襲いかかる・・的な物語。

ホラーにはひときわうるさいくせに、男としてはどこか頼りないジョエル。同居人の女性が帰ってくるのを、映画マニアにありがちな『バック・トゥー・ザ・フューチャー』のマイティのジャケットを着て、待ち焦がれるジョエル。そう勝負服だ。だけど、そんなお気に入りの女の子がプレイボーイに連れられていってしまったとあれば追いかけない理由はない。タクシー捕まえて追いかけた矢先に待ち受けていたものはなんと5人のシリアルキラーだ。それも一人一人個性が濃ゆい。あるものはレクターよろしく食人野郎、またあるものはテキサス・チェーンソーよろしくぶった切り男、そしてあるものはIQ180越えのバンデッド野郎だ。そう彼こそプレイボーイの正体。同居人を殺そうと企むシリアルキラーの一人だったのだ。

閉店後の店内に吸い寄せられるかのように居合わせてしまったジョエル。彼はただのホラーに詳しい映画雑誌の編集者。同居人のピンチの前に、まずは自分のピンチ。とりあえず「お、俺も殺人鬼の一人だから。よろしく」と嘘をつくジョエル。いけるのか、そんな嘘でいけるのか。ポストテクノロックに体を揺らし、ホラーマニアの大脱出劇が幕を開ける。

どこか見たことあるようなシーンだって、強烈な味方が現れたりだって、全部お約束なんだ。
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