さるやん

ホラーマニアvs5人のシリアルキラーのさるやんのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

部屋の一室で刃物を研ぐ一人の男。表題のとおり、シリアルキラーなのだろうか、モーテルをでて車を走らせようとして近くの電話ボックスで一人の若いパンクファッション風の女性を見つけ乗らないかと声をかける。
呼び掛けに答えて同乗する女性。乗ってきた女性に対して悪魔的な笑い声をあげる男。なにをするのだろうか?と思った瞬間女性が刃物をだして男を滅多刺し!!??
そんな驚きのオープニングから始まる今作。
ホラーマニアVS5人のシリアルキラー
タイトルからするとかなりのコメディリリーフで始まると私は予想して見始めました。
次のシーンである映画監督にインタビューする若い男 映画監督に対して厳しい突っ込みを入れすぎて追い返されます。
彼が主人公のホラーマニア、雑誌 殺人鬼マニアで副編集だったかな?をやってます。以降マニアと呼びますが。
設定が1980年代のミネソタで、レトロな雰囲気や小道具もなかなかそさげではあります。
そんな、マニア ルームメイトの可愛い女の子(なぜ女の子とルームメイトなのかな?)は新しい彼氏とデートなのでやきもち。いてもたってもいられなくなり、新しい彼氏の粗捜しに彼を尾行することに。すると日本風のパブで彼との会話に成功。話ながら飲んでるうちにグダグタに酔っぱらっていつのまにか物置で寝てしまいました。
時間がたつといつの間にか店は閉められなぜかそこには怪しい五人の男女があれやこれや話している。よく聞くと自分の秘密についてうちあけている。そうです、彼らが5人のシリアルキラーだったのです。
という感じで話が始まっていきます。
ここで五人のシリアルキラーのご紹介。
その1 どっぷりと太ったよくしゃべるスーツを着た男
どこかの国にやとわれた大量殺人鬼 最近ではベトナムのある村をまるごと消した
君たちとは格が違うとマウントをとってくる。仕切り屋

その2 大柄な男 キャンプや女子寮などでの大量殺人を得意としている。どうやらマザコンらしい。殺人のときは溶接用マスクをかぶり、マチェーテを使う
これを演じてる方はWWEの元プロレスラー 日本でもゴリアスエルヒガンテの名前で活躍されてたみたいです。
個人的にグッときたのは彼はギレルモデルトロ監督のパシフィックリムでロシアのイェーガー、皆大好きチェルノアルファのパイロット(奥さんに『行くよ!』って言われてついていく無口な髭の人)も演じてらっしゃいました。道理で見たことあるはずだ。

その3 やせ細った神経質そうな男 人間の感情が乏しく、感情を研究するためにいたもメモをとってる。
殺しの時にはピエロのメイクをする。殺害したあともしっかり死体を処理する。
ふだんは会計士をしている。
主に毒薬をつかう。

その4 日本人 居酒屋風パブを隠れ蓑にして殺した相手を調理して食べる。殺しの時には顔半分した般若の面をつけている。
包丁を使用。

その5 IQ180以上の天才 いろいろな身分を操り変装の名人でもある。口が上手くナンパの達人でもある。デート相手は三回のデート以内に殺害している。マニアのルームメイトを狙ったことでマニアに付け狙われて会合に踏み込まれることになる。

その6 あれ?6人いる?なぜでしょう
パンク風の女性 オープニングで、車の男を殺害。格闘技の達人で、いろいろな武器に精通している。マニアいわく美人。
ある目的のために会合に参加

このように個性溢れるシリアルキラーが登場しなおかつシンプルにならずにつねに変化を感じさせる作品で私的にはなかなか面白かったと思います。
万人受けする作品ではありませんが100円レンタルとかなら十分にもとがとれるとおもいます。
あと、音楽はあえて昔風のテクノを多用しており、色彩もピンクを基調としたサイケな感じがうかがえます。
さるやん

さるやん