松井の天井直撃ホームラン

くじらびとの松井の天井直撃ホームランのレビュー・感想・評価

くじらびと(2021年製作の映画)
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☆☆☆★★★



『おクジラさま ふたつの正義の物語』とゆうドキュメンタリー映画がある。
このFilmarksにも多くのレビューがあるので、『くじらびと』を観た人はちょっとだけ検索してみて下さい。

その『おクジラさま…』のレビューの(タイムラインでフォローしている人を除けば)※ 1 最新レビューの30件の中で、明らかにたった1人によって採点が全て☆1っの低評価をして、作品の点数を貶めようとしている不正なユーザーアカウントが約10近く存在しています。
そのレビューアカウントのほとんどが、同時に『ビハインド・ザ・コーブ 捕鯨問題の謎に迫る』に高評価(絶妙に点数を最高点にしていないのがまた憎いね)しているので、明らかに1人でやっているのがバレバレなんですけど、、、
いい加減Filmarksも、この手の荒らしアカウントに対して何らかのアプローチはした方が良いと思いますけどね〜。

『おクジラさま…』に関しての個人的な意見としては、もう書き込めなくなってしまった(同じハンドルネームでの)アカウントにてレビューを書いているので、是非そちらのレビューを参照して欲しいと思います。

『おクジラさま…』は、『ザ・コーブ』がアカデミー賞を受賞(してしまったがゆえに)した事で。野蛮な国日本→和歌山→太地町と世界からレッテルを貼られてしまった町である太地町の人々。
そこに住み着き監視するシー・シェパードの人間。
海外の人達がどの様に太地の人達を見ているのか?…を、あくまでも中立的な立場から映し撮った秀逸なドキュメンタリーでした。

では何故その映画に対して貶している者が出現するのか?

こちらの予想でしかないのですが…って言うか。そんな事(不正アカウントを沢山作る輩は)をするのは、ただ単に頭が悪いから、、、としか言えないですね。
そう思う理由をここに細かく書こうかなと思いつつ。それは私が同じハンドルネームで書いた別のアカウントでのレビューをちゃんと読んで貰えれば伝わる筈なので、、、

まあ、100歩譲って考えたならば。ドキュメンタリー映画としての中立性にこだわったがゆえに、シー・シェパード側の意見を聞き。最早飽食の時代の日本に於いては、ほとんどの日本人が鯨肉は食べなくなった…と。確かにそうだと言える本音を言い切ってしまっている辺りを、「何だこの反捕鯨映画は!」…と、間違った思い込みをしているからだろうと思えます。

何故それを間違った思い込みなのか?と言うと。
映画の中で、世界は日本人→和歌山→太地町を野蛮な人達と見ているのは何故か?との問いに関し
…世界に対して「そうでは無いんです!」と言う《発信力》が不足しているからと、はっきりと指摘している。
監督自身が太地町の人々の生活をしっかりと見て感じた想い。
確かに鯨肉やイルカ肉は食べなくなって来ている。
でも、太地町の人々は鯨やイルカに

【きちんと感謝し。有り難みを持ち、余す事なく頂いている】

その姿をしっかりとカメラに収めているのだ。

だからこそ、映画の最後に監督は。ある一言をインタビューの中で口にしている。

「歩みよれないのですか?」…と。

その言葉の本当の意味を理解できなければ、、、これはもう本当にどうしようもない。



『くじらびと』のレビューを全くしないで、ほとんどを『おクジラさま…』に関するレビューになってしまっているのをお詫びしつつ、『くじらびと』に関して一言だけ言うと。
(「一言だけかよ!」と言われそう💦)

『おクジラさま…』は、捕鯨問題に対しての問題提起を促す作品として優れていたと思う。
一方『くじらびと』は、そのダイナミックな映像美が眼を見張る作品だったと思います。

世界的には物凄い勢いで〝 反捕鯨 〟世界へとシフトしているのは間違いない。
作品で描かれていた島の人々も、火山島の為に土地が肥沃にはならず、海の幸に頼らざるを得ない状況で。鯨が獲れないと人々は生きてはいけない土地柄。
だからこそ鯨が獲れた時には。神から与えられた恵みに感謝し、鯨の全てを余す事なく頂いてる。
その姿は太地町の人々と何ら変わりはない。

捕鯨問題に興味がある人には必見のドキュメンタリー映画だと思います。


2021年12月5日 キネマ旬報シアター/スクリーン1


※ 1 2021年12月 初旬現在(その後、この荒らしはいつのまにか居なくなったようです)