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流浪の月のmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
3.3
広瀬すずと松坂桃李の共演で、凪良ゆうのベストセラー小説を映画化。
監督・脚本は李相日。
撮影監督はホン・ギョンピョ。

(15年前)
19歳の大学生、佐伯文/ふみ(松坂桃李)は、公園で本を開きながら雨にさらされている10歳の少女・家内更紗/さらさ(白鳥玉季)に傘を差し出す。
少女は伯母の家で暮らしていたが、思い詰めた少女の気持ちを察した文は自分の家に招き入れる。
少女は初めて居場所を見つけるが、2ヶ月後、文は逮捕される。
ロリコン男による少女誘拐事件は世間を賑わし、二人は「誘拐犯」と「被害女児」として引き裂かれる…。

(現在)
恋人がいる更紗/さらさ(広瀬すず)は、カフェを営む文/ふみ(松坂桃李)と偶然再会するが、文にも恋人がいた…。

~脇役①更紗/さらさの関係者~
・恋人、中瀬亮/りょう(横浜流星):上場企業のエリート社員。
・勤務先(レストラン)の同僚、安西佳菜子(趣里):シングルマザー。
・その娘、梨花/ りか(増田光桜)

~脇役②佐伯文/ふみの関係者~
・恋人、谷あゆみ(多部未華子):看護師。
・母、音葉/おとは(内田也哉子)

~脇役③:その他~
・アンティークショップの経営者(柄本明)

"赤毛のアン"と"ポー詩集"
"暴力"

「人は見たいようにしか見ない」

「いいの?俺といたらどこに行っても…。
そしたらまた、どこかに流れていけばいい」

映画の主要人物である更紗も、文も、亮も母親の愛を知らないという共通点があります。
更に重要な点は文が抱えている身体的な秘密で、終盤明らかにされます。
ところで、セルジュ・ブールギニョン監督による名作「シベールの日曜日」は、12歳の少女シベール(パトリシア・ゴッジ)とインドシナ戦争からの帰還兵(ハーディー・クリューガー)が日曜日毎に会うお話。また、観たくなりました。
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