サトシ

流浪の月のサトシのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.1
原作は凪良ゆう、監督・脚本は李相日、広瀬すず&松坂桃李のW主演映画。

小学生の家内更紗は、学校が終わるといつも公園で過ごしていた。
とある日、公園では雨が降り出し、びしょ濡れになって本を読んでいる更紗を目にした19歳の大学生・佐伯文は傘を差し出す。引き取られている伯母の家に帰りたくないという更紗の気持ちを知り、自分のマンションに来ても良いと招き入れる。
更紗は文のもとで2か月を過ごしていると、更紗は行方不明の女児として、全国に実名報道されていた。そして、文と更紗が一緒に外出した先で通行人に見つかり、文は誘拐犯として逮捕され、更紗は警察官に保護される。
更紗が文と別れたくないと泣き叫ぶシーンは、居合わせた人の携帯電話で撮影・拡散されていった。その後更紗は「洗脳された可哀想な女の子」、文は「ロリコンで凶悪な誘拐犯」というレッテルを貼られる。
そして事故から15年過ぎ、24歳になったある日、更紗は偶然文と再会する・・・。

【キャスト】
家内更紗:広瀬すず
佐伯文:松坂桃李
中瀬亮:横浜流星
谷あゆみ:多部未華子
趣里、三浦貴大、内田也哉子、柄本明ほか。

ズシリと重石を乗せられて映画を鑑賞した気分です。
ただ景色や1カット1カットが綺麗で魅了されました。
広瀬すず、松坂桃李の演技に痺れましたね。広瀬すずは着々と演技派としての地位を築いているのは言うまでもないです。喫茶店での1人静かに本を読んでいてチラッと松坂桃李を目を向けるシーン、横浜流星に立ち向かっていく迫力あるシーンなど、お気に入りが沢山ありました。
松坂桃李は、口数は少ないですが19歳、34歳の演技を見せてくれました。何か雰囲気で演技している所を初めて観た気がします。本当に素晴らしいの一言です。
横浜流星は、今にも暴力を振るってきそうな緊迫感が漂ってきて登場してくる度に恐さが伝わってきました。広瀬すずが1人でいる喫茶店に乗り込んできた時は、ゾッとしました。
多部未華子は、1人だけ普通の女性を演じていました。週刊誌を見て初めて気付いたんでしょうかね。そんな事はないと思うんですけど。
結末は予想通りでしたが、誰もが受け入れる事ができればハッピーエンドだと感じました。
趣里は1週間以上もですか、自己中心すぎて酷過ぎます。
内田也哉子は、樹木希林が乗り移っているようでびっくりしました。顔も声も似てきましたね。
この作品は脚本通り編集したら4時間もあっり、相当カットして150分におさめたそうです。
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