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ARGYLLE/アーガイルのtotsu9pieroのネタバレレビュー・内容・結末

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

空想と嘘と偽装とフィクションと裏切りと…。嘘を武器にするスパイと作家。二転三転振り回されるが最後まで入り込めた。得られた手がかりをもとに両陣営が真実を突きとめていく構図も面白かったし、何が嘘で何が本当?何を信じればいい?と言う主軸を最後まで失わずにやり切ったのが素晴らしかった。空想を描くはずの作家が現実を描き、作家は空想であって、現実が空想に、また空想が現実に関わりながら進んでいくという、入り乱れた「複雑さ」。現実と空想の唯一の共通項のキーラが、洗脳による空想と現実との狭間にあるエリーを救うのも素晴らしい。また、俳優たちの別の側面への切り替えがはっきりとしていてコミカルで面白かった。
戦闘シーンがコメディに振り切れていて、ロマンス要素も合わせつつ、ここまで面白く戦えるものなのか。手榴弾?で椅子まで吹き飛ぶシーン、2人対大勢での銃撃戦、スケートシーン、エイダンの頭を踏み潰すかの葛藤と回想、印象に残るシーンが多くあり、盛り上げる音楽含め最高だった。コミカルな上に感動的ですらある。観ているうちに昂ってしまい一周回って思わず涙まで出てしまう謎の領域に達してしまった。一体なんなんだろうか(笑)
思わず勧めたくなるような、快活で面白く楽しく観られる映画だった。

どこまでがアーガイルの本の内容だったんのだろうか、というレビューを見て、たしかに最後にエリーが長髪のアーガイルを見た時に驚きすぎていたような気がして、なんだかもうわけがわからなくなった。
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