れいさんるるる

最後の決闘裁判のれいさんるるるのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
3.6
今、下高井戸シネマで上映してます!
道路に雪が残る中、行ってきました。長いし、こういう重みがある系は家だと絶対気が散っちゃうから映画館で見たかったんです。

いやあ。。。。
スッキリ爽快!!とはいかない映画です。
こういうのもちゃんとみなくっちゃね、というタイプの映画ですね。後から色々考えさせられるーー。モヤモヤしてます。

人物像がはっきりと書かれているので、感情移入しやすいし、ストーリーも追いやすかった。

見てる時は途中何度も
死ねよ!って心の中でいっちゃいました。
割とひどい人ばっかり出てきます。
主人公の男性2名最悪です。

自分は完璧にマグリッドに同化して見てますから、腹がたつやら悲しいやら。。。ゾッとするやら。

いい忘れてましたが、1つのお話を3つの視点から語るという手法が使われています。
それにより、特に男性2名の性格がどんどん浮き彫りになります。

視点を変えるって面白い。
物語がちょっと変わります。人によって。


この時代の女性の扱い、ほんとひどいよね。
ル.グリ、ピエールのやりたい放題ぶりには、腹立ちますし、ジャンのプライドのみ!みたいなナルシストぶりにも呆れます。強姦されて傷ついてる妻に放つ言葉に驚愕しました。

あと義母の態度とと友人マリーの裏切りが結構怖かったです。
義母、絶対わざとマグリッド1人にしたよね?、、こうなるってわかってて。

決闘で負けるとあんな風に馬に引きずられて、死体も晒されちゃうんだね。わー、、痛そう。。って変な場面で思ってしまった。

人間て怖いなあと思いました。自分だってあの時代に生きてたら、泣き寝入りする女性の1人だったかもしれないし。。

最後のテロップ、後日談でちょっとだけホッとしました。マグリッド😭😭😭よかった。