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笑いのカイブツのmのレビュー・感想・評価

笑いのカイブツ(2023年製作の映画)
4.3
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オー○リーの○林くん(公表はしていないという情報を目にしたので一応伏せる)のエッセイ集で『人間関係不得意』の話を読んだ時に衝撃を受けた。
クラスメイトと一言も口を聞かず、朝起きて50問の大喜利のネタを考えそれを授業中にひたすら解くという高校時代を過ごしたツチヤタカユキ氏の人生の話。
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何かに打ち込む、というかもはや人生にはそれしかないというような、自分の中の正義と世の中の常識との狭間で苦しんでいるような、そんな人間の生き様が描かれていた。
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というか岡山天音、菅田将暉、仲野太賀なんて最強の布陣すぎる。
太賀が○林くんの役なの最高だし漫才の長回し素晴らし過ぎた。元々そういうの上手いっていうのもあるし、それに加えて漫才指導令和ロマンですしね、、、そりゃ良いわ、、、って気持ち。
菅田将暉は少し前によくやってたような役で、これ全員が好きなタイプのマサキじゃん、、、って思いながら見てた。ヒョロッヒョロのピンクの短髪で、ヤバそうな匂いぷんぷんさせながら結局めちゃくちゃいい奴なの最高じゃん。
そして岡山天音は菅田将暉とはまた違う"ヤバさ"を出すのが上手すぎる。
どういう感情?っていう絶妙な表情とか、『人間関係不得意』っぽい会話の"非スムーズさ"とか、誇張し過ぎても微妙だし、かといってそこが弱過ぎても"らしさ"が出ない大事な部分を本当に絶妙としか言えない加減で演じてて最高だったな。
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コーヒーを全力疾走で買いに行って脚痛めちゃうとか、もらったダウンを「貰ったものなので、、、」って店内でも汗だくになりながら着続けるとか、ファミレスに到着したけど1時間くらい中に入れなくて店の外にいたとか、彼自身や彼とのエピソードは○林くんがエッセイで山ほど書いてくれていたので「これはあれか!」と思いながら見られてそれもとてもおもしろかった。
単独公演で名前出てくるところ、めちゃくちゃ良いよね。
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2024年1本目。最高級の邦画を見てしまったなあ
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