20年も前になるかな?
「世間の評価に耳を傾けようキャンペーン」っていうのをやったんです。個人的に…
おれは好き嫌いが激しくて食わず嫌いの傾向がある…と感じていました。世間では評価されているけど観てないなぁ…聴いてないなぁ…読んでないなぁ…こういうのは良くない…良くも悪くもちゃんと食ってみなくちゃ…
「男はつらいよ」はすごかった…観たら面白いのなんの全作コンプリートしました…今やフェバリット邦画のひとつ…(笑)
ガンダムオタクだけどエバは見てなかったのでチャレンジしてみたけど今ひとつだった…
そういう流れで…
20年前…近所の漫画喫茶に行って「スラムダンク」の第一巻を手に取ったのでした。アンチ・ジャンプだったおれは大人気のこの漫画を読んでなかったのです。
数時間後…
いいおっさんが漫画喫茶で嗚咽する勢いで号泣(笑)
安西先生を小汚くしたような顔見知りのマスターが笑いを噛み殺してコーヒーを運んできました。
「大丈夫ですか?くくっ(笑)」
「だって…だって…桜木と流川が〜」(泣)
懐かしい思い出です。
それから原作漫画のリピーターとなりカレー屋やラーメン屋で見かけては繰り返し読んでました…アニメは観てないので声優問題は関係なし(笑)
そして何よりおれはミッシェルガンエレファント時代から現在のザ・バースデーまでチバユウスケの熱烈なファンだということ…
この10年おれの1番好きなバンドは「the birthday」!
なんとオープニング主題歌がこのザ・バースデー!「ラブ・ロケッツ」
スラムダンクとザ・バースデー…どちらも文句なくかっこいいのだがその「かっこよさ」のベクトルが真逆な気がする…それなのになぜ?
井上雄彦先生もチバのファンなのか?
どちらにせよおれは狂喜乱舞(笑)
そして何よりこの「THE FIRST SLAM DUNK」を作ったのが原作者である井上雄彦先生であるという点…
井上雄彦先生の漫画はそのカット割や絵の見せ方が最近特に映画的になって来ているのを感じてます。今回のこのスラムダンクには最近の「リアル」や「バガボンド」に見られる映画的な描写が多用されるのではないか?
…というわけで初日に駆けつけました。最近の映画館で一番客入ってた(笑)
もちろん内容には触れませんが…おれは…おれはあの20年前の漫画喫茶と同じ状況に陥りました…ずっと泣いてましたね〜(笑)
ストーリー展開のおれの予想は半分ドンピシャで残りはまったく思いもしなかった驚きの展開で痺れました!
素晴らしかった!
そしてもうひとつの奇跡…
このタイミングでの公開…
そう…サッカー・ワールドカップでまるで漫画みたいなジャイアントキリングを演じてみせた侍ジャパン…
この映画が否応なくあの侍ジャパンの勇姿にオーバーラップしてしまった人は多かったんじゃないかな?
相乗効果であの漫画みたいな展開は逆にこのアニメを驚くほどリアルに見せてくれました。
あの予告編の海を一人で見ている女性はいったい誰?
そう思ったスラムダンクファンはつべこべ考えずにとりあえず行け!
おれももう一回行くからさ(笑)