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アステロイド・シティのsのレビュー・感想・評価

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)
3.5
挑発にすら感じるフィクションラインとリアリティラインの行き来で驚くほどちんぷんかんぷんだった。が、今までもずっとそうだったと思うけれどウェスは今作で完全に商業至上主義からイチ抜けしたんだろうなという感じがある。ウェス作品で一番好きなのが『Rushmore』なのでジェイソン・シュワルツマン25年ぶりの主演回帰は個人的にアツかった。今作でジェイソン・シュワルツマン演じる父オーギーもRushmoreのブルーム(ビル・マーレイ)と同じく人生への諦念がある平凡な中年男性という設定と重なるし、未来ある天才的な子どもたちとの対比もいつも通り。一番エモーショナルで庶民感情寄りなおじいちゃん役のトム・ハンクスの役目を従来のビル・マーレイで置換できないあたりがウェスの狙ったキャスティングなのかな…?などなど。とはいえやっぱ常連ビル・マーレイとオーウェン・ウィルソンをもっと観たいかな。
映画の外(現実)へ出てキャスティングされなかった写真のみの女優(マーゴット・ロビー)との再会、そのやり取りのところは今までのウェスにはない設定だったので驚きと共に感動。
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