このレビューはネタバレを含みます
●『午前十時の映画祭14』にて鑑賞。
●ヴィム・ヴェンダース監督作品。脚本も書いてる。
●共同脚本を務めたのはペーター・ハントケ。2019年にノーベル文学賞を受賞。
●上記2名と同じくらいのキーパーソンは、撮影監督のアンリ・アルカン(劇中に出て来るサーカスの名前にもなってる)。
●『夢の涯までも(1991)』の撮影開始が遅れてしまい、その間のヴェンダースの会社の社員たちの給料を支払うために作った映画らしい。それで名作が出来てしまうのだから、何が起こるか分からない。
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●30年ほど昔、NHK地上波で放映してたのをチョットだけ観たが、"ガキ"には難しかった。
●当然、今観た方が『染みてくる』。
●全体的に『詩的』。なので『読み解く』つもりで観るよりも、『感じる』つもりで観た方が良さそう。
●図書館の爺さん・ホメロスや、劇中に差し挟まれる『戦死者の映像』など、反戦のメッセージも有り。でも声高に訴えてはいない。
ホメロスの『誰ひとり平和の叙事詩をまだ上手く物語れないでいる』ってセリフは、なかなか深い。
●落ち込んでも傷ついても、天使が側に居てくれる…って思ったら、少しだけ生きる希望が持てそう。
●天使は、後ろ髪を束ねるのが基本らしい。
●ピーター・フォークもご本人役で登場。しかも『元・天使』の設定。
何か『声に違和感』を覚えたけど…よくよく考えたら、私の知ってるピーター・フォークの声は『小池朝雄or石田太郎』の声だった。