めがね

余命10年のめがねのレビュー・感想・評価

余命10年(2022年製作の映画)
2.0
藤井監督、撮影に携わったスタッフの皆様、ありがとうございました。

おかけで私は、もう生きていてもしょうがないという所に明日から少しでも強くなんとか生きていけるようなそんな光をみた気がしました。
だからこそ、まず最初にありがとうございました。を言いたかったんです。

よく分からない所に長期出張に来て、何も無い所に唯一あった映画館。
壁に貼ってあったチラシを見て、なんとかなく、なんとなくこれに呼ばれている気がしたの。
観たら、また会える気がして…。また声が聞ける気がして…。
明日が早いとか関係なく何かに引き込まれるように、映画館に入ってしまったんです。

冒頭のシーンから最後のエンディングの終わりまでずっと涙が止まらなかったので、
映像の素晴らしさを伝えるのはごめんなさい、すこし難しいです。
ただ、とてもよかった。きっと丁寧に撮っていったんだろうというのがとても伝わりました。
本来なら星5つつけます。が今回はもし自分がそこにいたらと考えた時、もう一工夫してあげたかったという思いからすみません評価低めになってしまいました。

言葉の一つ一つが私の心臓を突き抜けるように魂があり、きっと3年前なら何も感情が揺れずにただ感動したなで終っていたかもしれないです。
今の私はでは言葉一つ一つが似すぎて、重みがあり、音楽もまた素晴らしく感情が揺れずにはいられませんでした。
音楽もまた偉大です。

病気の人を写したというベタな映画というよりかは、悲しいとかそういうことを早い段階で乗り越えたからこそ与えられる感情や価値観があり、その人がどう生きてきて、何を意味を持って命を全うしたか、1人の生き様をちゃんと描いています。
そこに深く共感し、何よりも嬉しく心が痛くなりました。

こういう映画が世に出てほしかった。
母もきっと同じことを思ってくれていると私は信じています。

めげてもいいけど、強く生きて。
そう改めて言われている気がしました。
きっとまためげます。落ち込みます。
でもこの映画を観ればまた会える、少し生きがいが出来ました。

ありがとうございました。
めがね

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