サトシ

死刑にいたる病のサトシのレビュー・感想・評価

死刑にいたる病(2022年製作の映画)
3.8
白石和彌監督、阿部サダヲ、岡田健史主演のサスペンス映画。PG12指定。

稀代の連続殺人鬼で死刑判決を受けている榛村大和から突然手紙を受け取った大学生の筧井雅也。そこには、一度会ってくれないかと書かれていた。中学生の頃、近所でパン屋を営んでいた榛村に恩を感じていた雅也は留置所で会うと「罪は認める。でも1件だけは殺っていない、冤罪だ。犯人は逮捕されていない。誰が行ったかを調べてほしい。」と頼まれる。
殺害されたのは17歳、18歳の真面目な学生だが、1人だけ年齢、殺害方法が異なる事に気が付き、独自の調査を始めることになる・・・。

【キャスト】
榛村大和:阿部サダヲ
筧井雅也:岡田健史
金山一輝:岩田剛典
加納灯里:宮﨑優
筧井和夫:鈴木卓爾
筧井衿子:中山美穂

色々と想像しながら飽きずに観る事ができ、しかも想定外の展開になり、面白かったです。
阿部サダヲの演技力が際立っていました。桜の花びらを川に流している意味深なシーンから始まるなと思いきや、いきなり騙されていました。嫌いな人はいないと思わせる人当たりの良さとは裏腹にターゲットにした学生は時間を掛けてじっくりと痛ぶって殺す残虐さは目を覆いたくなります。爪はあかんでしょう。髪の長かった頃のあの眼は怖すぎました。
岡田健史は、3流大学に通っている学生でしたが、1人で犯人探しをしている様は要領が良く中々決まっていました。事務所との契約の関係で本名水上恒司で活動しているなんて色々あって大変なんですね。
岩田剛典には途中まで気が付かず正直驚きました。役のバラエティーに富んでいてギャップがあり余計に楽しめる俳優ですね。
中山美穂はパッとしない役も受けるんだと、昔を知っているとちょっと寂しくなります。
また法廷でのお約束で傍聴人の阿曽山大噴火は派手な衣装で分かり易いですね。
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