磨

劇場版 1979 はじまりの物語~はんだ山車まつり誕生秘話~の磨のレビュー・感想・評価

3.1
愛知県半田市。知多半島の中央部に位置する人口11万人の市。田舎である我が家の近辺では大きい方の市だと思っているが、映画館は無い(2年前まであった笑)

その半田市では、江戸時代から神事としてそれぞれの地区で山車を曳きまわす祭りが行われていたが、5年に一度、その31輌総てが一箇所に集結するイベントこそ、本作のタイトルにもなっている『はんだ山車まつり』。
第1回は1979年。まだ歴史の浅いこの祭りがはじまるまでの経緯を描き、反対派による反発や費用集めなどの困難と闘った男たちの実話を元にしたヒューマン・ドラマ。

舞台のような大袈裟な演技、いうわりにアッサリ解決する困難。苦笑しちゃうような展開の連続も、広い心で許せちゃうのは地元だからでしょう(笑)
山車祭りって世の中に多いし、岸和田とかと比べると全ての面で見劣ってる気がするので、大きい事はいいません。

俳優陣に知らない方が多かったが、メインの人物たちは俳優ではなく一般人との事。
うむ、そりゃ知らんわ(笑)
そんな中、スナックのママ役は宮地真緒。連ドラ「まんてん」ヒロインがいた事に驚いたが、場末感というか、寂れた雰囲気にマッチする演技力はさすがだと思った。
こんな奴絶対市政に関わっちゃダメだろというチンピラ風情の悪役、中村優一。最近の出演作が本作(愛知県半田市)、「大綱引の恋」(鹿児島県薩摩川内市)、「桃源郷ラビリンス」(岡山県岡山市)、「恋のしずく」(広島県東広島市)、「踊ってミタ」(モデルはないが、ダンスで町おこしする作品)…。驚くほど地域振興映画ばかりでここまでくると尊いが、彼の出身地は神奈川県横浜市南区。生粋の都会っ子のようです(だからこそライバルや嫌な役ばかりなのか?笑)


知多半島2館と名古屋駅近くのシネコン、ミニシアター1館ずつ。そして愛知県発祥のシネコン「コロナシネマ」2館の合計6館。愛知・岐阜先行公開とあるものの、他でやるのかという疑問が大きい(笑)


個人的にこの催しに行ったことあるか?に関しては、子供の頃に一度だけ親に連れられて行ってます。大人になってから行く気はありません(人混み嫌いだもん)
いつ行ったか憶えてなかったけど、唯一の記憶が露店に出たばかりのドラクエⅤが並んでて羨ましかった記憶が…。
という事で'92年(第3回)だという事が分かりました(笑)
磨