窪田正孝と結婚した安藤サクラが、妻夫木聡に夫の戸籍を調べてもらう映画。
まず安藤サクラ演じる里枝の実在感が凄い。あぁ、本当にこの人は今まで計り知れないほどの悲しみや辛さを抱えて生きているんだなぁという、感じを体現しまくっていてやっぱり凄かった。凄い凄いばっかり言ってるけど(汗)窪田正孝がまたとにかく凄くて。序盤の得体の知れなさから家族と仲睦まじい姿まで違和感無いし、やはり中盤辺りのベッドシーンでうっかり鏡で己の顔を見てしまって〜の件の様子の変化といい、ひたすら感心してしまった次第。
話も大変面白くて。ミステリーっちゃミステリーなんだけど、事件なのかどうかも正直途中までよく分からないので「一体何が起きてるんだ?」という興味の持続をずっと引っ張ってくれるのが良いし、あくまでアイデンティティについての話なのが興味深い。人の一面だけを見て(知って)「あの人は○○だから〜」みたいに全てを判断しがちだけど、人間はそんなに簡単なものじゃないし、はたまた「全てを知ろうとする必要も無い」のではないか…みたいな事について考えさせられた小雪の候なのでした。
アホ丸出しですなぁ!