正体の分からない男の過去を調査する系映画ってなぜこんなに日本映画に多いんだろうか。
李相日『怒り』、吉田大八『羊の木』とかもっと色々あった気がする……『市子』は女性だけど同じジャンル。
実際にこの日本社会でそういうことがよく起きているから、なんだろうけど。
撮影・近藤龍人、Bカメ・鎌苅洋一という布陣ながら、撮影がどうもしっくり来なかった。
ワンカットの長回しで、だんだん寄っていくみたいな動きが好みでなく……。
もう一人が誰なのか気になってしまうというか、あの名前はそしたら、余計に事態を複雑にしただけでは?と感じる。ミステリーとしてイマイチな気が。
【一番好きなシーン】
去った柄本明の手形が残るところ