たひち

なれのはてのたひちのレビュー・感想・評価

なれのはて(2021年製作の映画)
3.6
ドキュメンタリー映画、撮影者による恣意的なインタビューイングや脚色が感じられると物凄く醒めちゃう体質なんですが本作はフィリピンローカルを生々しく映しながら、そこに暮らし適応する4人の生き様がただ「なれのはて」というタイトルが付けられている、というくらいで、それがとても心地よかった。
淡々と話す歯のない人たちの言葉、表情、動き、どうにもならないことばかりの世界で、それをどう捉えているのか、少しばかり自分にも見聞が増えたように思わせてくれる。幸せって思うことを大袈裟に考えすぎているような気がする。ちょっと人を観察しながら、少しだけ長めに散歩して帰ろうかな。
たひち

たひち