氷河期を迎えた未来の地球。人類は宇宙に出現したワームホールを通って"リア"という新天地に移住する。現地人と地球人との間では諍いが絶えない中で、補給船が攻撃されるという事件が起きる。生き残った男の決死のサバイバルを描いたＳＦサバイバル作品。
ここ最近観たＢ級ＳＦ映画では１番面白いかなと思う。低予算ＳＦのありがちな船内でのやり取りが主体ですが、船内の造形も良いし歪み合う地球人とリア人の関係も物語を盛り上げていました。
謎を小出しにする感じも効果的でスリリングになっていますね
せっかく優秀なＡＩが居るのになぜ全て頼らないという疑問。一応は説明はあるんですが納得出来るに至らない。
この辺はわざと事態を深刻にしようとかなり強引に見えます。
８年の漂流生活が変えたのかも知れませんが、地球に居た頃の寡黙な主人公がまるで別人になったような饒舌なキャラで違和感。
主人公とあるキャラの顔立ちが似すぎで、どっちがどっちか分からなくなる…。敵にとどめを刺さなかったり、拘束しなかったりとこの辺もご都合主義のオンパレード。
ＡＩの出自と纏わるエピソードが切なくてちょっとホロッと来ました。
派手さは無いですし低予算ゆえの小ぢんまりとした内容で、物足りなさはあるものの割りと良く出来ていてまあまあ楽しめた作品でした。
