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土を喰らう十二ヵ月のnori007のレビュー・感想・評価

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)
3.8
かつては、超スーパースターだった沢田研二さんが
老年になり、また新たなおじいちゃん俳優となって注目を集めてるのは本当に素晴らしい。

本作では1年半を撮影に費やし、実際に料理を作る様子を淡々と見せていく。
特に欲はなく、面倒なことを頼まれても淡々とこなす。

時折、担当編集者の松たか子が訪れるが、それが恋人なんだと。
最初は、いやいやいや設定おかしいやろ!!と、思ったが見ていくうちになるほどそういうことかと納得出来るようになってる。

あと数十年後は、自分も土に帰るわけだ。そこには物欲も何もない。
スーパースターだった片鱗もない。

ただ1人の人間として、土から産まれた自然からの恵みを食べ日々を暮らす。
そう活動することが生きているということなのだ。

そして何と言っても、最後のエンディングがかつてのセクシーなジュリーの曲。
その美しい歌声がまた切なさを感じさせる。
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