ほうれん草の根っこ、
立派すぎる筍、
茜色の濃淡が美しい梅干し、
食材を収穫するところから
見せてくれるので、
季節と土地と生命を味わっている
ことが伝わってくる。
そして、
人もまた生命の仲間の一つ
であると気づかせてくれる
「禅」な料理映画。
他の生命によって生かされている。
都会に住んでいると忘れがちな、
人として当たり前のことが描かれている。
「いただきます」は、心から。
『土を喰らう十二カ月』、
つくづく素晴らしいタイトルだ。
(ただ、本作を観ていて、ふと思う。
火葬って土に帰ったと言えるのか。
養分を燃やし尽くして、骨だけになる。
それは、他の生命や生態系に対して
Win-Winなんだろうか?
まぁ、だからといって特に
何かをする訳でも、したい訳でも
ないのだけど。。
そもそも、人は火葬に限らず
大量搾取者だし。。うん。)