映画の味方あっつマン

土を喰らう十二ヵ月の映画の味方あっつマンのレビュー・感想・評価

土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)
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ほうれん草の根っこ、
立派すぎる筍、
茜色の濃淡が美しい梅干し、

食材を収穫するところから
見せてくれるので、
季節と土地と生命を味わっている
ことが伝わってくる。

そして、
人もまた生命の仲間の一つ
であると気づかせてくれる
「禅」な料理映画。

他の生命によって生かされている。
都会に住んでいると忘れがちな、
人として当たり前のことが描かれている。
「いただきます」は、心から。

『土を喰らう十二カ月』、
つくづく素晴らしいタイトルだ。

(ただ、本作を観ていて、ふと思う。
火葬って土に帰ったと言えるのか。
養分を燃やし尽くして、骨だけになる。
それは、他の生命や生態系に対して
Win-Winなんだろうか?
まぁ、だからといって特に
何かをする訳でも、したい訳でも
ないのだけど。。
そもそも、人は火葬に限らず
大量搾取者だし。。うん。)