エメリッヒ監督の作品だと割り切って観ると、いつものSF風味の冒険活劇で派手な映像やお涙頂戴のフレーズを楽しめる作品。
それに、つっ込み出したらきりが無い科学的考察も楽しみの一つと言えるだろう。
良い役者を使い、大金を使い、このB級うテイストと言うのも彼の持ち味の一つだろう。
もう二目盛ぐらいSFに振って真面目に考察すれば、きちんとしたハードSFになるのに、それを放棄してしまう所がい神のエメリッヒ監督だな。
せめて「AIの反乱」「ダイソン球の中心が白色矮星」「ダイソン球内部の重力」「地球と月の距離」を見直すだけでもかなり良くなると思うのだが残念。
まぁ、インディペンデンス・デイあたりからこの芸風なので、それを前提として見ることをお勧めする作品。
余談。
ダイソン球。
普通は太陽からのエネルギーをすべて利用するために、太陽を地球の軌道と同じ大きさの「球」で覆い、その中で暮らすというもの。
なので球は開店をして重力を作り出すのだが、今作では月の中。
月の回転ではとてもじゃないが重力を作り出すとまでは行かない。
白色矮星の重力をそのまま使っているということになるが・・・
全部白色矮星に向かって落ちるぞ。笑
重力をコントロールする科学力があるのなら、無敵じゃん!!
などと言い出すとエメリッヒ作品は楽しめないので、無視しましょう。
あ、月と地球の衝突を最初に映像化したのは「元祖天才バカボン」のオープニングだと思う。笑