まめた

帰らない日曜日のまめたのネタバレレビュー・内容・結末

帰らない日曜日(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

単なる恋の物語ではなくて登場人物それぞれに人生が感じられる話でよかった。華やかな金持ちの家族たちは戦争で息子を亡くしていてお茶会を開いて気分を紛らわす日々を過ごしていたり、主人公ジェーンやエマは恋人を事故や病気で亡くしている。どうしょうもないことを経験している。綺麗な景色、美しい裸体、華やかなお茶会。一見美しく見えるけど現状はどうしょうもないことが隠れているんだな。人生は色々なことを経験し手に入れる幸せと、それがなくなる虚しさが両立している。ジェーンは経験したことを小説に昇華したんだろうな。大人になることは辛いことを経験することなのかもしれない。
あまり説明はないがなんとなく伝わる。とても儚くて綺麗な映画だった。
主人公の女優がよかった。少女から大人になっていく過程なんだろうか。純真さと奔放さがあってよかった。綺麗なら裸体は美しすぎてエロティックではない。まっさらで清らかな人がこれから先の人生で酸いも甘いもかみしめて行くんだろうなと想像させる。
コリン・ファースが好きで見たけど作品としてとても良かったと思う。それにしても金持ちの主人役が似合うな。品があるからだろうか。丸くなったけど年をとっても格好いい。
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