れいさんるるる

ちょっと思い出しただけのれいさんるるるのネタバレレビュー・内容・結末

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

なんというか、、染み入りました。じわーーーっと。

東京の風景がすごくリアルに描かれている映画です。 そして映像がすごく好みです。タクシーで走る時、東京タワーが映ったりすると、とても綺麗で、わあーーなんかグッとくるなあって思います。この映像の感じ、
「あの子は貴族」にも通じるなあ。
景色のリアルっぽさ。艶っぽさが。

そしてなんだか湿度とか温度まで感じられるシーンが多かった。夜のシーンとか、湿気や、、匂いまで感じられそうなリアルさがすごかった。

小柄なタクシードライバー、葉ちゃんの運転で私も東京の夜景を楽しむことができました。大満足。沙莉ちゃんいいですね〜

「花束みたいな」と比較されがちな本作ですが、あちらは細かなエピソードが散りばめられていて、盛り上がって、どんどん感情移入していく、、というドラマ。
そのエピソードが誰もがちょっと思い当たるような、自分の恋を思い出しちゃうような作りになってて、で、みんな、わーーってなっちゃう。

一方、本作は、さかのぼっていく手法、それも1年に1日だけの出来事しか見せてくれないので、見ているこっちは、その間を想像するしかなくって。
うーん目が離せない!
そして、この2人が本当に自然。ドキュメンタリーみたいな、、うん。
「生」っぽいのです。2人に夢中で、いっぱい想像するしかない。

私あっちもこっちも大好きです。笑

タクシーに2人でのってからの告白のとことか、葉ちゃんの運転でナイトオンプラネットごっこしてるとことか
水族館でのドキドキシーンとか、、、、
いやあ、、キュンキュンしました。

本当に
「ちょっと思い出しただけ」なのかあーー
最後はそうきたかーー。
ララランド😂?

昔、とても好きな人がいて「いまこんなに好きなこの人と、もし別れたら一生この人を超える人なんて出てこなくって、将来違う人と一緒になっても、きっとこの人のことを思い出してその度にたまらない気持ちになるんだろうなあ、そんなこと耐えられるんだろうか?」って思ってたことがあったのですが、今その頃の私に言ってあげたい。

「大丈夫、全ての時間、関わった人、出来事が自分の宝物になるから。安心して。
思った通りに動いていいよ。傷ついても大丈夫だよ」って。

「いい思い出になる」とか「時間が解決するから」とかって真実かもしれないけど
年寄りぽくってあんまり好きじゃなくってって。笑

全て自分の宝になる、糧になるって言ってあげたいな。

特に今日みたいに、いい映画見た後とかに、ちょっと切なくなることはあるけれふど、切ない気持ちを知ってるってことを私は嬉しく思う。

時間はいつだって動いてる。
いい方に動いてる。ようちゃんとてるおくんもあんなに素敵な時間を持てたことに、今きっと感謝してるはず!!

素敵な映画を楽しみました。