過去鑑賞。
劇中に出てくる座・高円寺で芸人を目指してる友人が先日初舞台に立ちまして。
200人相手に堂々とコントをした友人を思うともう少し頑張ろうと思う今日この頃。
映画は元恋人であるタクシードライバーの葉ちゃん(伊藤沙莉)と照明で元ダンサーの照夫(池松壮亮)の6年間を1日ずつ切り取った作品。
こういう昔の恋愛の話って皆わざわざしないけど、みんなひとつふたつ抱えてるんだろうなと思うと趣深い。
クリープも好きだし、元ネタ?のジム・ジャームッシュ「ナイト・オン・ザ・プラネット」も大好きな映画なので沢山のオマージュにニヤリ。
別に映像まで見せてくれなくてもわかるよと思ったけど、古い映画だから仕方ないのかな。。ポスターまで貼って。。笑
池松壮亮さん、宮本みたいな役の時はいいけど落ち着いた演技だとちょっと棒読みっぽく聞こえる声質だなと思ってたんだけど、なんか本作では何とも言えない色気を醸し出してて謎に刺さってしまった。
伊藤沙莉さんとの身長差も良いのかもな〜。
彼女、私の友達と声が全くおなじなので友達の恋愛を覗いてるみたいで不思議な気持ちにもなった。
全体的にエモーショナルでリアリティがあっていい作品だと思うが、どうしても別れたあとからを1年ずつ振り返っていく形なので前半ずっと別れた状態(または別れそうな状態)の2人を見させられるのが微妙にノリにくいような気も……
例えば、過去と現在を行き来するような(現在、5年前、1年前、4年前、2年前、3年前、6年前……みたいな)構成の方が飽きずに見れそうだし、ちょっと思い出した「記憶」っぽくもあるような気がした。これは完全に私の好みです笑
逆行することによってベンチの男の下りはミステリーぽくなってたのでそこは面白かった。
あと、これもマジで好みの話、なんか私も大人になってきて文化的な男の人への憧れとか喫煙所で始まる恋とかにあまり共感出来なくなってきており、、
もしかしたら高校生くらいの時に観たらもう少し刺さってたかも?などと。いや、いい映画であることには変わりないが。
別れても生活圏被ってる(あのバー通ってたらいつかばったり会うだろ)のがなんか……こいつら……と思ったが、まぁ尾崎がトイレに行きたくなっちゃうくらい長距離移動で実はもう葉ちゃんは結構遠くに住んでる可能性もあるか。
でも彼氏が元カノの誕生日思い出してケーキ買ってたら嫌やなぁ、せやろ?