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7つの大罪 欲望に囚われてのLuckyMOTOMIYAのレビュー・感想・評価

1.5
2019年、ロルフ・カネフスキー監督・脚本によるホラー映画だと思いますが、これはもうコメディとして楽しむ以外にないような気がいたします。

ドリアン・ワイルドなる画家が描いたとされる「七つの大罪」にまつわる七枚の絵画、所有者は代々、絵に魅入られ精神錯乱、我を忘れて大暴走、挙句の果ては血まみれの惨劇!さてさて、先ごろオークションで落札したウィルソン一家の運命や如何に、といったお話。

タラ・リードさんご出演というただそれだけの理由で視聴を始めました。

タラさんは期待通りにいい感じでしたし、それ以外の女優さんも皆さまそれぞれに魅力的でございました。

しかしながら、その全てを無に帰するかの如く、冒頭から延々と続く稚拙な演技に小癪な演出、無駄に露骨にスプラッター、重要人物ドリアン・ワイルド氏の風体は貧相なことこの上なく、クライマックスの展開など落涙ものでございました。

「七つの大罪」と言えば、デヴィッド・フィンチャー監督、 ブラッド・ピットさん、モーガン・フリーマンさんご共演による『セブン』が思い出されますが、かの傑作の片鱗を想起することさえ失礼に当たるような、凶悪犯罪的仕上がり。

いやはや、残念作品愛好家のワタクシとしては久しぶりに出会った師玉の無念作でございまして、作品自体は著しく残念無念な出来栄えではございますが、メタレベルでは存分に楽しませていただきました。
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