このレビューはネタバレを含みます
ドキュメンタリー
マークの単独登山にはルールがある
通信機器は持たない…何か問題が起きても頼みの綱はない
そしてオンサイトで登る…下見はしない、リハーサルはなし、その場で対応して登る
「できるだけ安全に登る。でも相手は山だ。コントロールできない。自分は制御できても山のことは無理だ。それが何より怖いね。山は生きてるし、身を任せるしかない。雪崩も起きるし、氷塔も崩れかねない。山が見せる兆しを読み取らねばならない。雪や氷の状態や天候、太陽が当たる時間帯も重要だ。チェスの勝負みたいだね。頂上に着くまでに想定外のことが起こり得る。山に適応しやりとりすることこそ山岳登山の醍醐味だと思うね。しっかり考え的確に対処すれば、難攻不落と言われる山でも時には登頂できる。広大な自然の中で自分がすごく小さく感じる。実に貴重な感覚だ」
「よく言われるよ、“あんな危険なことやめるべき。あり得ない”と。危険は承知してる。安全だと勘違いしてるわけじゃない。たぶん僕はあらゆる点でものの見方が人と違うんだろうね。僕には“あり得る”んだ。まだ若いし、いろいろやりたい」
“僕に何かあっても君は挑戦を続けてほしい”
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