ワンコ

私は白鳥のワンコのレビュー・感想・評価

私は白鳥(2021年製作の映画)
3.7
【とにかく独り言です/なんか納得がいかないこと】

「グランド・ジャーニー」と言う映画があって、人間の過度な開発によって、通常のルートの渡りが難しくなった雁の群れを、別の安全なルートで導こうとする家族の物語が描かれていた。

この作品は、映画や澤江さんに納得がいかないわけじゃない……。

こうした鳥の羽の折れる原因は、張り巡らされた電線だったりすることが多い。

僕は都会の電線のある風景が嫌いじゃないのだけれど、逆に地方の方から、電線の地中埋没工事を優先してあげれば良いのにと思ったりもする。

そうしたら、渡鳥が怪我をしたりすることは少なくなるだろうし、ドローンの宅配だってより便利になって、将来の高齢化社会の宅配の不便さも軽減されるような気がする。

僕が納得がいかないのは、こんな渡鳥が羽が折れて渡りが出来なくなったら、もう少し行政がどうするか考える方が先なのではないのかということだ。

こんなことを言うと、仮に電線が原因だとしても、自然の摂理だとか言う人が必ず出てくることも実は腹立たしかったりする。
人間の張り巡らした電線のせいでもだ。

実は、映画のこの白鳥の羽の骨の折れた原因は定かじゃないけれど、とにかく、かわいそうで見ていられない。

途中、つがいになった白鳥と少し幸せなように見えたけれど、やはり野生は厳しい。

一人で大変だろうけど、澤江さんはどう考えているんだろうかとか、そんなことも考えてしまった。

なんか、この白鳥も人間に重なって、映画は、澤江さんが、あの安倍晋三や菅義偉の「自助、共助、NO公助」の被害者のように思えて、腹立たしくなった。

考えすぎなのは分かっているけれど…。
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