香港の麻薬組織とベトナムマフィアの取引現場に謎の集団が急襲をかけ、薬物を奪われる。警察のボン警部は事件の裏に、かつて自分の部下だったンゴウの存在を突き止める。仲間同士だった2人が壮絶な戦いを繰り広げるアクション映画。
こりゃまた熱いアクション映画を見れた気がしましたね。最近では「ジョン・ウィック コンセクエンス」でも活躍したドニー・イェンと、香港の人気俳優ニコラス・ツェーのW主演。期待以上の仕上がりでした。
まずやはりアクションが強烈。目にも止まらぬ速さで繰り出される格闘戦。登場人物たちの戦いに釘付けになること間違いなし。そして銃撃戦の熾烈さも圧巻。クライマックスでの白昼堂々の街中での警察VS犯罪組織の撃ち合いは「ヒート」と肩を並べるレベル。確実に意識してそうな形でしたね。
そんなアクションの凄さに加え、正義感あふれるボン警部と、理不尽な任務を与えられて何とか実行。事件を解決するもその責任を取らされて刑務所行き。仲間も含めて人生を破滅させられ社会に復讐しようとするンゴウ。
社会や組織の不条理にも踏み込んでいて、今の日本においても他人事ではない気がします。そういった社会テーマも本作の特徴。
とにかく2時間があっという間。見所も十分で無駄に後を引っ張らないラストもシンプル・イズ・ベスト。既に続編も製作中らしいので、楽しみにしたいと思います。