2D吹替版にて。
元々僕はゲーム弱者で、スーパーマリオに関してはキャラクターや世界観に対する一般常識的な知識はあるものの、思い入れはほぼゼロと言っていい(もちろん、カートやらテニスは友人と幼少期にプレイしたことはあるが)。
そんな僕からして、期待値60点満点中45点くらいといった感じでまあなかなか楽しめた。
お話的にはあってないようなもので、アクション的な見せ場と、ファンサービス的なキャラ紹介を数珠つなぎするためだけに存在するといっていい。
それでも予告編にもあるカーレースシーンはなかなかの迫力だし、プレイ画面を意識した横移動を捉える演出は生理的にテンションが上がる。
そう、本作はタイトル通りゲームのスーパーマリオブラザーズをどこまでも愚直に映画化したものなのだ。
それに対してストーリーがどうこう言うのは野暮というものだと思う。
とはいえ、以下ネタバレ気味に文句を。
ピーチがキノピオたちに対し「誰でもいいじゃない!」というシーンはいくらギャグにしても絶句した。それを言えばどんな映画もその一言で済んでしまうだろう。
マリオとルイージが別々の世界に迷い込むのはいいのだが、どうにも細切れで世界観の紹介をされているだけで、どうにも盛り上がりにかける。
あと、色々あってラストの展開もピーチ姫ほど機転が効くなら「結婚するから人質を助けて」くらいの駆け引きをしても良かったろうと思う。
最後も父親に認められてヒーローになる価値観もどうだかな。
まあ、全部野暮なんだろうけど。