マリオというコンテンツをこれでもかと言うほどに使った贅沢な映画だった。ファンムービーかと思えるがここまでビックコンテンツだと内輪なものにも思えないのがすごい。
マリオというコンテンツが作った歴史を追体験するような構成は良かった。初代マリオの横スクアクションに始まり、それが立体になる。更にはマリオメーカーやマリオカートとマリオゲーム史を感じさせた。
ゲーム音楽のアレンジはもちろんだがその他の音楽のポップス選曲がベタだが良かった。
異世界な要素や現実世界におけるマリオの肩身の狭さが必要なのかと最初は思った。だが、思い返すと、マリオはゲームをプレイしていた我々のことだと気付かされる。現実とは別のゲームの世界に飛び込み、失敗しても諦めずにクリアを目指す様子はあの頃の自分とリンクするものがある。