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ダ・ヴィンチは誰に微笑むのMALPASOのレビュー・感想・評価

ダ・ヴィンチは誰に微笑む(2021年製作の映画)
3.2
映画『ダ・ヴィンチは誰に微笑む』

面白い!

美術史上最高額で落札された一枚の絵画をめぐるドキュメンタリー。
この映画や一連のバンクシーのドキュメンタリーや『皮膚を売った男』も観て、ほんと、アートって何なの?と考えて、答えが出ない。
最近、小学生がコンピュータで描いた絵をスティーブ・アオキが高額で落札したってのもあった。バスキアなんかもですが、紙切れだったものや落書きが突然価値を持つこともある。
アートは金持ちのパトロンたちに支えられていて、投資として絵を転がしている人たちがいることがよくわかる。
絵そのものが気にいってというよりは、そこに秘められた背景みたいなことのほうが大事なのはいかがなのか?
ダ・ヴィンチの絵を見にきた人々の表情をスローで見せるシーンが面白い。ディカプリオも涙を浮かべながら見ている。絵って、背景を知っていて見るとえらく感動する時がある。

ーダ・ヴィンチの『サルバトール・ムンディ』がどういう運命を辿ったかは、報道もされていたのでまとめると

1500年ごろフランスのルイ12世のために描かれたとされるイエス・キリストに肖像画。
1763年以降行方不明となっていた絵が、1958年に突如オークションに出品。当時は複製と鑑定されて、わずか45ポンドの値がつく。
2005年、1万ドル足らずで入手した画商が修復。鑑定の結果、ダ・ヴィンチの真筆と証明され注目される。
2013年、サザビーズのオークションで美術商が約90億円で落札。なんと、その絵をロシアの大富豪が140億円で買い取る。
すったもんだあって、2017年、クリスティーズのオークションでなななんと美術史上最高額の508億円で落札。
落札したのはサウジの王太子と判明。
しかし・・・。
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