弟とアンドロイドと僕の木浦x人のネタバレレビュー・内容・結末

主人公は心の拠り所であった母を早くから自殺でなくし、そのせいか母が死んでからはずっと孤独を抱え自分が自分かどうかも分からない状態だった。そこで主人公はアンドロイドを作り母が死んだ原因でもあろう父をアンドロイドによって殺すことだけを目的として生きていた。だが途中で弟にアンドロイドが見つかり壊され、計画を遂行できないまま父は死んでしまった。唯一の生きがいを失った主人公は最終的に自殺してしまうがアンドロイドだけは復元され残っていた。

色々疑問点は残ったが自分はとても好きな映画だった。最後のアンドロイドはアンドロイド自身が自分を復元したのかどうかは分からないが、途中で度々出てきていた謎の少女と最後に抱き合いようやく孤独から解放されたシーンが印象的だった。

個人的にあの少女は死んだ母のメタファーなのかと思った。ひたすら暗い雰囲気が続き、主人公の心情を写しているようだった。

自分は1人が好きなので結構孤独であることが多いが、今回の映画の孤独はそんな生ぬるいものではない、本当の孤独というものを感じた。監督の本当に奥底から出てくる心情を感じた。