今年の映画祭、私が最後に鑑賞した
作品がこの作品でよかった。
今回10本参加した中で
雰囲気や空気感は1番好きだった。
この作品の温度はリアルさはもちろん
なんだけどまた一歩違う、
落ち着いていて、静かな沈黙と暖かみが
あって少しぐらぐらしていて、
でも愛はどっしりと構えている感じが
好きだった。
彼女はトムにいつでもフラットに接してて
トムを想っている事は伝わっていた。
トムも彼女もきっと皆んなと一緒。
みんなよりそれが表にでてるだけ。
生きている以上何かに悩ませられるのは
必ずあることだけど、この2人は
悩む対象がお互いで良かったと思う。
そのぐらい素敵な2人だと思ったから。
トムの大嫌いって言葉は怒っているんだ
と言って彼女はハグをする。
もう子供じゃないとトムは言って
私が子供なのと答える。
そんな2人だから過去も、今も、
これからも一緒に生きていける気がした。
その瞬間瞬間の選択が後を返して
間違いだったと思っても、また
進み直せばいい。最後のシーン。
この2人はこの先も大丈夫だと、
なんだか私達がそっと心を
なだめられた気がした。