Naoya

もうひとりのトムのNaoyaのレビュー・感想・評価

もうひとりのトム(2021年製作の映画)
2.7
息子を育てるシングルマザーだったが、日々仕事と両立して、ADHD(注意欠如・多動症)の症状を持つ息子を育てていた。ヒューマンドラマ作。ADHDのリアリティを描きながら、軸にはしっかりと母親と息子の関係性が描かれており、母親のとる行動の意味、そして、息子にとる行動の意味を噛みしめることができる、濃厚なドラマがあります。答えの見つからない、探り難いADHDに対し向き合っていく母親の姿、ADHDがありながら、“息子”として向き合っていく母親の献身さは感慨深い。タイトルも秀逸。この2人の奇妙だが素敵な関係性はいつしか惹かれていきます。
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