こけピー

星になるまでのこけピーのレビュー・感想・評価

星になるまで(2019年製作の映画)
3.1
邦画「岬の兄妹」を観た時に"生々しけりゃいいってもんじゃない"と書いたが、本作は反対に演出に少しリアリティがなかったか。そういう作風なんだろう。足して2で割ったら丁度よい。

絵本を使っての導入から、一貫して明るめのトーンで、誰もが観れるように描いていた。
本作は知的障がい者を取り巻く偏見や子育て、シャオチンの抱える背景、障がいのある子どもを育てる親の悩み等々いろんな課題に触れてはいるが、どれも突き詰めていく感じではない。映画の雰囲気を崩さないよう考えたのかなぁと思う。それだけにラストは解せないなぁ🤔

軽い感想になったかもしれないが、扱っている問題を掘り下げていくと、とてもとても重く、複雑で、センシティブ。

台湾の社会福祉がどんなものか分からないが、日本でも知的障がい者福祉が進んでいるとは言えない。
社会が彼らをどう支えて、受け止めていくか、福祉学校の教材なんかには良い映画だろう。
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