このレビューはネタバレを含みます
家族4人のロードムービー
坊やのエネルギーがとにかくすごくて!
上のお兄ちゃんとかなり年が離れてるんだけど
親も、そのお兄ちゃんの子育ての時と体力が違うだろうから大変だ
でも、おおらかに接することも出来ると思う
お父さんは足にギプス
そこに落書きした🎹を小さな指で弾く
大人顔負けな返答をする
怒るときは全身で怒る
火の玉みたいだ
ウチの子が小さい頃、このエネルギーを発電に使えたらいいのに!と思ったことを思い出した
お父さんの眼差し
お母さんの今にも溢れそうな感情
このタイトル通り、観る私たちもこの家族の行く先を知らない
それでも目的地が近づくと、だんだんと分かってくる
親にとっては長男を手放し送り出す旅で
長男にとってはこれからの自分の人生を選ぶ旅だったんだな
この国では、長男のやりたいことや夢は叶えられない
そうしようとすることが許されないんだ
生まれた国でこんなにも違うということに、胸が塞がる思いになる
映画を観ているとちょくちょくそういうことがある
母親が助手席で、ラジオの曲に合わせて運転する長男に向けて踊って見せる
物静かな長男は、自分はもう大人なんだからと気を悪くするが
小さい時はきっとそれが好きだったんだと思う
だから、母親はそうやって見せたんだと思う