にゃんにゃん

濡れて泣くのにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

濡れて泣く(1977年製作の映画)
4.0
絵沢萠子に会いたくてFODに進出。昔はFire TV stickでR指定観られなかったのに観られるようになってる!団地妻の旦那といえばな浜口竜哉が冒頭から遺影で草生えまくる。でもお風呂で俯く未亡人宮下順子に「濡れて泣く」のタイトルバックで心全部もってかれる。私は鹿水晶子さんの脚本が好きなんだと初めて気付く。藤井克彦監督は良い脚本で丁寧に撮るといい仕事する。宮下順子は本当にこういう役がハマるわ。過去と現実と妄想が入り乱れる心象風景に心絞られる。男に抱かれるたびにもっと優しくしてもっと優しくしてと乞う宮下順子の孤独。泣くよこんなん。萠子も良かったんだけどとにかく宮順。「男と女」とか「まぼろし」とか思い出してしまうフランス映画感。私の大好きなアルモドバル「私の秘密の花」のチュス・ランプレアヴェの語り、夫をなくした女は鈴なし牛っていうあの世界観。ハァ?ってなる、鈴を取り戻した?再生のラストはある意味ホラーだけど、佳作。
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