【思考のフィルター】
(※ 短編として)
四姉妹と云えば、僕にとっては、大好きな谷崎の「細雪」なんだけれども、この「四姉妹」は、会話の中でそれぞれの立ち位置や関係性が手に取るように分かって面白かった。
とかく若手の映画は構図とかカメラ位置とか気にしがちになるけれども、この作品は、俳優の演技が印象的だったという評価があったのは、なるほどと思った。
ただ、僕には好感度は高いわけではなかった。
僕は、思考のフィルターを通さずに、思いついたことが口から突いて出る人は大変苦手だからだ。
論点の矛盾や、話の筋のおかしげなところを指摘すると逆ギレするし…。
離婚した人も、別れた女性も、親も妹も、親戚も、クラスメートも、同僚も、本当に面倒臭い。考えたらSNSにたむろするネット民やネトウヨも同じだ。
女性だけじゃないし。
それが本音だみたいに面白がっていた芥川賞受賞者の作家もかつていたけれども、本音と口から突いて出る言葉は必ずしも同じじゃない。
映画は面白いけど、好感度は低い😁