Monsieurおむすび

小さなからだのMonsieurおむすびのネタバレレビュー・内容・結末

小さなからだ(2021年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

イタリア映画祭2022にて。

20世紀初頭、イタリア北東部の孤島。
女児を死産したアガサは、洗礼を受けずに死んだ子供は永遠に辺獄を彷徨うというカトリックの教義を知り悲嘆に暮れる。
その後、アルプスの山奥にある教会では、僅かな時間だけ子供を蘇らせ、洗礼を受けさせることができると耳にしたアガサは亡骸を掘り起こし、道案内をかって出る若者リンチェと共に旅にでる。

故郷の小さな漁村の慣習に逆らい、単独で厳しい旅に赴くアガサの心にあるのは、名前すら与えてあげれなかった我が子への哀れみ。
傷ついた産後の身体を酷使して旅を続けるアガサの深い愛情とラウラ・サマーニ監督の故郷に近いフリウリ地方の荘厳な自然が、生命の尊厳を讃える叙事詩。
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