このレビューはネタバレを含みます
イタリア映画祭オンライン、滑り込み鑑賞だったけど、観れて良かった。
死産した娘を辺獄から連れ出すために、穏やかな島から、北の奥深い渓谷を目指す、悲しいけど透徹したロードムービー。
セリフも無駄がなく印象的なものが多かった。
女性は帰って来られないと言われる鉱山?洞窟?を2人で彷徨いながらも抜け出す場面が、女性たちの静かな抵抗のようで、清々しかった。
ようやく辿り着いた教会で、赤ちゃんの姿が初めて映された時、思いがけず輝くようにきれいで、スヤスヤと眠っている姿だったのが、アガタの愛情の深さによる奇跡のようで、胸が詰まった。