ジニョク

乱れ雲のジニョクのレビュー・感想・評価

乱れ雲(1967年製作の映画)
3.8
初・成瀬巳喜男監督作。
初にして遺作を観てしまいました💦

日本を代表する巨匠のひとり。
そんな監督の作品を一度観てサラリと感想を書けるわけもなく(恐れ多くも遺作だし💧)またもや2回観てしまいました。


通産省に勤める夫の栄転でワシントンに引っ越すことになった由美子。
お腹には愛する夫の赤ちゃん。
幸せ絶頂でありました。

が、その夫が車に轢かれ呆気なく亡くなる。

轢いたのはある商事会社に勤める三島とゆう男(多分ちょっぴりエリート)。
止むを得ない防ぎきれなかった事故として裁判では無罪になるが、良心の呵責から毎月お金を由美子に送りつづけます。

由美子を司葉子さん
三島を加山雄三氏
その他、草笛光子さんや森光子さんなど、びっくりする程に皆さん若いお姿でご登場😳

由美子をいつしか好きになり、想いをストレートにぶつける三島。
一方の由美子は憎しみの目でしか三島を見ることが出来ず拒否するのだけど、ある時ほろりと心がほどけ、戸惑いながらも三島を慕い始める。

この由美子がヒジョーにもどかしい。
駄目よ、駄目だわと拒否してみたり、三島の海外赴任の話を知った途端に居ても立っても居られず三島の下宿先に押しかけてみたり。
挙げ句の果てには…

三島はとゆうと、これがブレない男なの。
一途でバカ正直な奴かと思いきや、仕事は出来るし女に対する取捨選択や気遣いはしっかりしている。
これについては元婚約者であった常務の娘との破局シーンが秀逸でハッとしてしまいました。

感心したのは皆さん言葉よりも表情で気持ちを語るのがめちゃくちゃ上手い!
特に司葉子さん、森光子さん、最初の方にちょこっと出てきた浜美枝さん。
こおゆう見せ方は成瀬監督の特徴なのかしら。


女性の心は移ろいやすいとゆうけれど、なんとも腹立たしい…これは2回観ても感じた正直な気持ち。
加山雄三氏の歌う「津軽民謡」がとても良くて、初めて彼の歌声を良いと思いました🤫


よだん👣🐾
加山雄三さんてデケデケとギター弾いて歌ってるイメージしかなかったけど🎸
若かりし頃のお姿は凛々しくてかなり素敵🥰
オカルト博士様とジョニさん🔥がご覧になっていた若大将シリーズが急に気になり出しました笑
いや、無理だけど🫢
ジニョク

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